【完結編】メダカの針子育成のコツ!!失敗しない針子育成法とは??

ワンポイント

メダカの針子育成のコツ!!【完結編】です。
卵から針子は孵るのに上手に大きく育てられないという方の参考になれば幸いです。

メダカの針子育成のポイント

メダカの針子を上手に育てるためのポイントはたった2つ!!

● 大きな針子容器で針子時期を短縮する
● 栄養満点の飼育水で針子の餓死を防止する

針子の育成容器について

メダカの針子を育てる際にどのくらいの大きさの容器を選べば良いでしょう??
針子と言われる生まれたばかりのメダカはちょっとしたことでパタパタと落ちていき、いつの間にか数が激減してしまうことがあります。ですが少し成長し稚魚と言われるサイズまで成長すると動きも早くなり活発に餌を食べグングン大きくなっていきます。なかなか上手にメダカを大きくできないという方の多くは針子の段階で失敗しているのではないでしょうか?そんなリスクが大きい針子の期間を短くしてしまうことで生存率は劇的に上がります。
メダカに限ったことではありませんが、小さな容器で過密飼育するよりも大きな容器で1匹当たりの水量を多くしてあげることで成長スピードは急激に早くなります。成長と共に大きい容器に入れ替えていくよりも初めから大きい容器にすることでリスクの大きい針子時期を短縮することができます!!また、水量が多いことで水質の急激な変化を防止することもできるので飼育管理もし易くなるというメリットもあります。

針子の飼育水と餌について

メダカの針子育成を成功させる鍵は飼育水にあります。針子が落ちてしまう一番の原因は餓死によるものです。飼育水の中に針子の餌となる極々小さなプランクトンが豊富にあることで針子は常に給餌することができます。では針子の餌となる代表的な極々小さなプランクトンとは何でしょう?

● グリーンウォーター (生クロレラ)
● ゾウリムシ ・ ミジンコの幼生
● PSB (光合成細菌)

グリーンウォーターは植物性プランクトンです。メダカ飼育や針子の育成においてグリーンウォーターを上手く利用することで大きなメリットがあります。グリーンウォータのメリットやデメリットについての詳細はこちらをご覧ください。

グリーンウォーターでのメダカ飼育について<メリット・デメリット>
グリーンウォーターはメダカ飼育において上手く使用すればとても便利で優れた飼育水です。同時に使い方を間違えると成長を止めてしまったり、水質悪化に繋がります。メダカ飼育においてグリーンウォーターは切っても切り離せない関係ですので攻略して頂けたらと思います。

ゾウリムシやミジンコは動物性プランクトンです。稚魚になると喜んで食べるミジンコは針子には大きすぎて食べれませんが、容器内でミジンコが増えると生まれたばかりのミジンコの幼生は食べることができます。ゾウリムシやミジンコについてはこちらをご覧ください。

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メダカが超絶喜ぶ栄養満点の生餌!!(ミジンコとゾウリムシ)メダカの針子の生存率を劇的にUPさせるゾウリムシやメダカの稚魚~成魚までが大好きなミジンコを培養しておやつ感覚で与えることで元気なメダカが早く大きく育ちます!

PSBは光合成細菌で直接的に餌にもなりますが飼育水の浄化の役割もしてくれます。PSBを霧吹きに入れておき仕事などにお出掛けする前に2~3回噴射してあげるのが効率いいです。PSBについての詳細はこちらをご覧ください。

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飼育水の作り方

1,カルキ抜きした新水に生クロレラを緑茶くらいの色になる様に適量入れる
2.ゾウリムシ・ミジンコを少量入れておく
3.霧吹きに入れたPSBを毎日2~3回噴射する

※ 生クロレラは簡易的に即席グリーンウォーターが作れますが、屋外で自然にできたグリーンウォーターを使用しても問題ありません。

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【生クロレラの効果】 ・ミジンコやワムシやゾウリムシの培養に効果が期待できます。 ・めだか、金魚の稚魚の歩留まりに効果が期待できます。生存率やその後の成長繁殖に期待ができます。 【使用方法】 ・めだか・金魚飼育水の青水としては10,000倍に希釈して使用 ・ミジンコ培養液としては1,000倍に希釈して使用 ※生クロレラ

人口餌について

針子用の人口餌ですが、栄養バランスも良く作られているので基本的な餌やりとして欠かさず与えてください。価格は少しお高めですが水面に落とした時の広がり方が優れているお勧めの針子用の餌はこちらです↓↓

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飼育水の水換えと管理方法について

飼育していると餌の食べ残しや排泄物が容器の底に沈殿していきます。針子を吸わないようにスポイトで沈殿物を抜き出し、減った分の水をカルキ抜きした新水を足します。
底面が見えなくなるほどグリーンウォーターが濃くなり過ぎるとグリーンウォーターのデメリットが発動し始めますので、針子を掬わないように飼育水を汲み取り、抜いた分の新水を足して濃さを調整します。
針子容器の全換水はリスクを伴うため、基本的には日々の少量の換水と足し水で管理することをお勧めします。
※ 飼育水とは別に同じ条件下で足し水用の汲み置きをしておくと便利です。

エアレーション(ブクブク)について

屋外飼育であれば基本的には無くても問題ありませんが、濃いグリーンウォーターになりがちでたくさんの針子が入っているようなら夜間の酸欠を防止するため極弱でエアレーションしてあげることをお勧めします。屋内飼育の場合は飼育水の表面に油膜がはってしまい餌が広がらなかったり、油膜が原因で酸素が不足する場合があるので極弱でエアレーションをしてください。

太陽光について

太陽光(紫外線)はメダカの骨格を形成するために必要です。早く大きくするには屋外で太陽光にあててあげた方が格段に早く育ちます。ただし、夏場の直射日光は水温の急上昇に繋がるため「すだれ」や「遮光ネット」などの対策をする必要があります。
屋内飼育の場合は太陽光の代わりに植物育成ライトなどを使用して10時間程度照射してください。太陽光の重要性と屋内飼育でのライト使用のポイントについてはこちらをご覧ください。

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まとめ

メダカの針子を上手に育てるためには、弱い針子時期をいかに短い期間で終わらせるかが大切です。針子を早く大きくするには飼育容器を可能な限り大きいものを使用し、栄養満点の飼育水で針子が常に餌を食べられる状態にしてあげることが重要になります。卵から針子は孵っているのに大きくならずに死んでしまうという方は是非お試しください!!

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